ピラティスについて

ピラティスの原理原則について

こんにちわ。ピラティストレーナーの永田です。

ピラティスには、動きを理解し、より効果的なパフォーマンスを出す為に必要な原則があります。この原則を意識することで、一つ一つの動きの効果が大きく変わっていきます。ピラティスの創始者であるジョセフが目指した「Body、Mind&Sprit」=「心と身体の繋がり」を目指す為に欠かせない9つの基本原則は以下の通りです。

1) 呼吸(Breathing)
呼吸は心と身体を繋ぐ不可欠なものです。呼吸と動きを連動させ余分な力が入らないようにすることで動きの効果が向上します。

2) 集中 (Concentration)
今、自分が行っていることに集中し、体の声を聴くことで悪い習慣を変化させます。

3) コントロール (Control)
正しい動きのフォーム・アライメント・力みなどをコントロールしていきます。

4) 中心 (Centering)
動きは常に中心から始まります。安定性、柔軟性、強さのある中心を生み出すことで動きの効果が上がります。

5) 正確性 (Precision)
正しいフォームと位置を理解した身体運動学的に正しい方法で動くことによりバランス感覚、コントロール力が向上します。

6) バランスのとれた筋肉 (Blanced Muscle Development)
正しいアライメントを構築し持続させることで姿勢が改善します。

7) 分離・分節的運動(Separation/Segmentation)
中心(体幹部)が安定した上で四肢の分離運動、背骨の分節的運動を行うことで身体にかかるストレスを最小限にし、強くしなやかな動きが獲得できます。

8) 流れ/リズム (Flowing Motion Rhythm)
呼吸に合ったフロー(流れ)とリズムがスムーズで機能的な動きを生み出し、動きを改善し関節をバランスの良い使い方へと導いてくれます。

9) 身体全体の動き (Whole body Movement)
動きと身体と心を統合していきます。

10) くつろぎ (Relaxation)
心身を健康に保つには、努力とくつろぎのバランスが重要です。必要なだけの力を使うことを学び体に不必要な緊張を解きます。

上記の10つを意識することで、心と身体のバランスが整い、理想的な体へと導いてくれます。

様々な考えがあるピラティスですが、皆様はどのような効果・イメージをお持ちでしょうか?「ヨガと似ている動き?」「筋トレ?」「整体?」「哲学的なもの?」など様々なイメージがある分、間違った解釈もされやすいです。実際、ピラティスを行う目的は人それぞれですが、効果は1つだけでなく、数多くあります。

・インナーマッスルを中心とした「筋力向上」
・ストレッチでは不十分な部分の「柔軟性向上」
・自身の身体の動きをコントロールすることに
よる「姿勢改善」や「痛みの改善」など

効果は様々です。単なる筋トレやストレッチとは異なり、背骨の一つ一つに意識を向け、深い呼吸と共に動くことで深層の筋肉(インナーマッスル)や内臓を刺激し、脳と身体を繋ぐ神経系やホルモン系などの身体の機能を正常化させます。また、脳への刺激も入るため、人間が本来持っている様々な機能を最大限に引き出すことができるメソッドです。

数多くの効果をもたらすピラティスですが、歴史は深く、考え方は神秘的ですが、解剖学に基づいているため、論理的でもあります。そのため、身体に関する悩みに対し柔軟に対応できます。現代では、一般の方のみでなく、医療現場やアスリート競技など幅広い分野でも多く活用されています。自分もピラティスを行う中で、人間の身体の奥深さに感銘を受け、ピラティスの素晴らしさを多くの人に体感して欲しいと思いました。

Obraではピラティスを中心に皆様の身体の悩みに寄り添い、サポートさせて頂きます。マット上でのムーブメントに加え、専用の機械や道具の力を使うことで、お客様と共に理想のお身体を目指していきます。また、Obraでのピラティスを通じて、身体の悩みを改善することに加え、ピラティスを行う楽しみや奥深さを感じ、自分自身と向き合う時間を過ごして頂けると幸いです。

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